ギャラリー
Sさん「梶田隆章さんのような物理学者に、なりたい」という夢を抱きながら、東京大学宇宙線研究所重力波観測研究施設、富山大学大学院理工学研究部(物理学)に短期入門した様子を紹介します。

期間:平成28年8月24日(水)、8月26日(金)
今年アメリカのLIGOで重力波が観測されたというニュースがありました。僕も日本の重力波望遠鏡KAGRA(かぐら)で重力波を捕らえて、もっと細かい波を計測し、新しい物理や宇宙の理論を確立したいと思います。
  

東京大学 宇宙線研究所 重力波観測研究施設 KAGRA
岐阜県飛騨市神岡町東茂住238

     
自分の家からそんなに遠くない場所に、東京大学の研究施設がありました。
職員の方に、研究施設の説明をしていただきました。

KAGRA内部の反射鏡に使われている単結晶(人工)サファイアです。ずっしりと重いです。透明なのに、どうやって鏡としての役目を果たすのか調べてみたいと思いました。

管理室には多数のモニターがありました。最近の稼働記録、周囲の海や波、世界の地震の様子などが映されていました。

     
いよいよKAGRAへ向けて出発です。

 
坑口から数百メートル進んだところに施設がありました。KAGRA施設内は、ひんやりしていました。見学したときは実験装置の改修中で、稼働はしていませんでした。

 
     
KAGRAでは垂直2方向に飛ばしたレーザー光の干渉を利用して、重力波を調べます。

 
暗いトンネルにアームが伸びています。長さは3kmあります。アーム内部を真空にして、レーザー光が散乱しないようにします。

 
物理学の最先端をいく施設の見学は、すごく貴重な体験になりました。

 

ノーベル物理学賞受賞者 梶田隆章さんにお話を聞きました
KAGRA 
Face to Face meeting Aug.25 - 27 , 2016

     
ノーベル物理学賞受賞者、梶田隆章先生に質問をしました。物理学に興味を持ったのは小学校高学年の頃で、小さい素粒子と大きな宇宙がつながっていることがすごいと思ったからだそうです。

 
梶田さんの本にサインをしていただきました。宝物になりました。

 
あこがれの人に会えてとても嬉しかったです。
将来は梶田先生を目指して頑張りたいです。

 

富山大学大学院 理工学研究部(物理学)
富山県富山市五福3190

     
富山大学の松島房和教授に、電磁波について教わりました。電磁波の反射や屈折、KAGRAで利用されている干渉についてもわかりやすく教えていただきました。物理学を学ぶには、数学の知識がとても大切だということも分かりました。

 
     
大学の廊下には、研究内容紹介のポスターがたくさん貼られていました。

 
レーザー光を利用した干渉計の実験を体験しました。ほんの少しの振動が、音の大きさ、光の明るさの変化となって現れます。

 
立体感を感じられるホログラムを見せていただきました。

 
     
富山大学の栗本猛教授にニュートリノについて教わりました。本で読んだことのある内容もあり、とてもわかりやすかったです。
右の写真は
宇宙マイクロ波背景放射の画像です。もっと低いエネルギーのニュートリノが観測できるようになれば、色々なことが分かってくるそうです。

 
   
共振の簡易実験装置を使って、エネルギーが移動する様子を見ています。

 
α、β、γ崩壊、逆β崩壊などの放射性崩壊やWボソンといった素粒子のことなど、たくさんの質問に答えていただきました。この分野への興味がさらに深まりました。