平成26年3月8日(土)・9日(日)に開催されたセミナーの様子を紹介します

8日(土)
14:00〜17:00 講義
「アルゴリズムと決定の数理」
   前半は  「理想のパートナー選びは、どうやって実現するのか」  村山 立人 講師
 実際にトライするための準備作業を行いました。
 @ 好きな食べ物は?A 行きたい国は?B 好きなスポーツは?この3つを基準にして、自分がパートナーとしたい相手を希望順に順位付け。理想の相手(希望と納得の相手)は決まるのでしょうか。公平分割の問題も今まで先手カット、後手選択で公平と考えていましたが、それは違うのではないかと。後手が有利。同じ価値観でないと有利不利ができる。目から鱗が落ちる思いでした。ではどうするか。 審判を1人設け、ふたりの希望ラインの中間で線引き。自分のラインが含まれている方を選択すると “めでたしめでたし”。
 
   後半は  「微弱シグナルの復号について」  田島 正登 教授
 宇宙探査機からの電波信号は距離が離れると非常に減衰して弱くなる。ほぼノイズのレベルに埋もれてしまう。これを解読する方法についてのお話をいただきました。様々なパスを通ってくる信号を選択し、ノイズ(エラー)を修正する方法の一端を知りました。
 

19:00〜  とことんセミナー
お茶やジュースで乾杯した後、田島先生や村山先生、大学院生の方に質問をしました。また、他校の生徒ともいろんな話をすることができました。研究のことや勉強のことはもちろん、恋愛や部活についてなど、いろいろな質問が出て、普段聞くことのできないお話をたくさん聞くことができました。和やかな雰囲気の楽しい時間を過ごしました。
     

9日(日)

 
8:45〜10:30 演習及びプレゼンテーション(ディベート)
 

  前半は昨日行ったパートナー選びを実践するための理論を学びました。お互いが満足できる選択はどのように論理的に組み上げられるのか。作業を通して学ぶことができました。マトリックスを使い、わずか3つの好みから選んだ希望のパートナーを、全員の満足度が高い状態で見つけることができました。希望側と受け入れ側を入れ替えたらどうなるのか、試してみたいと思います。
 後半はプレゼンテーション実習の一環で、ディベートをしました。前半で作ったパートナーとチームになり、議論します。今日のテーマは「小学校において、文章題のかけ算における交換法則を認めない」事の是非について。数学的に正しいことでも、小学校では式を入れ替えると×になるという。これについて議論しました。昨日初めてあった人と意見交換するのは難しいことですが、とことんセミナーのおかげ(?)か、活発に議論がなされました。ここでは理論の構築だけでなく、「人を納得させる」プレゼンテーションの大切さを学びました。また、審判も先入観を持たず、ディベートの議論から判定しなければならず、それも大変難しいことがわかりました。 

 
     
 
10:30〜11:00 参加者へのメッセージ  
 

 田島 正登 教授、村山 立人 講師、NGUYEN さん、渡辺さん
 最後に田島先生、村山先生やグエンさん、渡辺さんからメッセージをいただきました。研究にかける熱いメッセージや参加者への期待が熱く語られました。